2025/05/16 08:00

手ぬぐいの短辺は、切りっぱなしです。




新品からしばらくは、糸がほつれて出てくることもよくあります。

使って洗って干して…を繰り返しているうちに、色味も落ち着いて良い風合いに。
そしてその頃には、糸同士が馴染んむことでほつれもおさまり手触りもぐんと良くなります。

ところでなぜ切りっぱなし??
これには理由があります。

まずは、速乾性。
そして、衛生的に使い続けるため。

端を折って縫い止めてしまうとその部分が厚くなり、洗って干した時に水が溜まりやすくなります。

生乾き部分は雑菌の繁殖やにおいのもとにもなるため、じゃぶじゃぶ洗ってすぐ乾くように厚さを均一にしています。


もうひとつは、応急処置のため。
例えば細長く裂いて包帯の代わりにするとか、
下駄や草履、雪駄の鼻緒が切れたときに一時的に補修をするなど、困ったときに大活躍してくれるのも切りっぱなしのおかげでしょう。

単純な構造だからこそ、長きにわたり広く使われ続けているのかもしれませんね。