2025/05/10 08:00

雅楽は『管絃』と『舞楽』に大きく分けられます。


『管絃』は器楽演奏。
その演奏にのせて舞うのが『舞楽』。

管絃は、世界最古のオーケストラと言われます。

楽器編成は、
・打楽器(打ち物)
・絃楽器(弾き物)
・管楽器(吹き物)

一般的に、舞台では前からこの順で並んで演奏します。

一列目(客席に近い側)に、羯鼓(かっこ)・太鼓(がくだいこ)・鐘鼓(しょうこ)。
太鼓は楽太鼓(がくだいこ)、釣太鼓(つりだいこ)ともいいます。
指揮者のいない雅楽では、羯鼓の奏者がバンドマスターの役目をします。

二列目に、箏(そう)と琵琶(びわ)。
それぞれ「雅楽の」という意味で、楽箏(がくそう)楽琵琶(がくびわ)とも呼ばれます。
絃楽器が入るのは『管絃』の時だけで、『舞楽』伴奏に弾き物はありません。

三列目には、笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)。
笙はその形から鳳笙(ほうしょう)ともいわれ、天から差し込む光を表します。
篳篥は、地上の人の声。
天と地を行き来する龍が笛、つまり龍笛です。